荒川区_東京初空襲の地
すみだ郷土文化資料館の常設展示「東京空襲の体験画」を観に行った事がある
その時、荒川区が東京初空襲の地であると恥ずかしながら初めて知った
初空襲は昭和17年4月18日
かつて尾久にあった軍需工場「旭電化工業」(現:㈱ADEKA)を
狙ったものだと言われているそうだ
今は尾久の原公園になっている場所だ
当時の旭電化工業の社長であった磯部愉一郎氏の特別寄稿、
「わが國金属マグネシウム工業の回顧」を読むと印象的な一文があった
『かく旭電化の金属マグネシウムの企画は元来塩素利用に始まり、
売捌きは輸出によるものとして発足したのに俄かに内地の軍需品化し、
後に旭電化は軍需工場に指定され、
終戦後我々は軍需会社の代表者として、軍部に協力したるの故を以て、
軍国主義者と認められ追放されることとなった
経緯を顧みるとき、運命の悪戯に呆然たらざるを得ない』
荒川ゆうネットアーカイブのHPには
当時の空襲体験者の方のお話が載せられている
2021年、戦後76年を迎える
戦争を語ってくださる方はどんどんいなくなっている